「キャッシュレスが進むのか?」という問いから「媒体(インフラ)の変化と普及」を少し考えてみました。

まず普段の家庭生活の中で「媒体(インフラ)の変化と普及」には、大衆を巻き込むインセンティブがとても重要だと私は考えています。

私には昭和に身を持って経験したものには2つあります。

一つは一般家庭へのビデオデッキの普及。

ベータとVHSの戦争とまで言われたシェア争いは、職場でも同僚の家庭での購入したメーカーの選定理由も話題になったものでした。一般的に言われていた選定理由は画質がいいとか録画時間が長いとか・・・でしたね。

そして次はインターネット。会社で使い始めたと思ったら、駅の近辺で「ADSLに繋がりますよ」と無料で端末がプレゼントされていました。ついに我が家でもブロードバンドになったよと、やはり職場で話したものです。

サービスに加入した理由は、とっても高速で画像も早く見れる・・・とかでしたね。

そこではどのようなインセンティブがあったか思い出してみます。

私が男性だからという視点もあると十分思いますが、当時の一般家庭での家電とかPC関連の選択権限は男性にあったのではないでしょうか。

そのために一気に普及するためには、偏見を恐れずに書くと「2つの媒体(インフラ)の普及」には共通のコンテンツがありました。

それは何でしょう?

それは「コンテンツ」が実は重要なインセンティブだったと考えます。

お父さんは、いろんな機能的な利便性や価格優位性を理路整然と並べて、今までになかったものを奥さんを説得して自宅に購入した。そのお父さんが得るインセンティブは?

そう、お父さんが「一人で密かに楽しむコンテンツ」でした。

時代は変わって、平成となって一気に普及した媒体(インフラ)のスマートフォンを上げて考えてみます。まだガラケーなのよと言う方もいるくらい、かなりの方がスマホに切り替わっていますね。

そしてスマホはインターネットに繋がっているパソコンであるということを普段は気が付かせないほどの使い勝手になっています。パソコンは苦手だという人や性別は問わず、年齢も子供から大人、老人までも。

そのため普及のためのインセンティブも昭和とは全く違うものになったと私は考えています。

それは何でしょう。

今までの「コンテンツ」に加えて「楽しい」と「コミュニケーション」のキーワードに関連するサービスが、インセンティブになったのではないでしょうか。

平成のスマホは、友達や近所の方との出会いや連絡、そのためのコミュニケーションをとるは媒体(インフラ)として一気に普及しました。

つまり男性に選ばれるためだけ視点ではなく、老若男女に選ばれる視点にならなければ普及しない時代となったと言うことではないでしょうか。

そして平成の終わりに、毎日目にするニュースの一つにキャッシュレス社会やQRコード決済のキーワードがあります。

実は急に来た時代の変化のようにニュースで取り上げられていますが、私達は昭和の時代からキャッシュカードという媒体(インフラ)でキャッシュレスは体験しています。クレジットカードに黒い磁気テープが貼られていた世代からICチップに変わったぐらいで基盤は変わらないと考えます。

しかし今、なぜ急にキャッシュレス社会は・・とかの話題になっているかと考えると媒体(インフラ)が変わる潮目に来たということです。

支払いプロセスが、カードをお財布から取り出して店員さんに渡してリーダーにかけてもらう時代から、スマホを定員さんに渡さずにバーコードかQRコードを読んでもらって決済する時代に変わるということです。

いろんなカードをお財布の中にパンパンに入れることなく、また海外で悪質なお店であるといわれているカードを渡している間に情報を読まれるというスキミングのリスクもなくなります。

いつも持っているスマホを自分でリーダーにかざすだけ! 小銭も出ずに履歴管理もバッチ。

そして私はこのカードからスマホへのメディアスイッチのインセンティブは「楽しい」と「コミュニケーション」だと考えています。理屈では便利だとか言われても使い慣れた媒体(インフラ)からの変更は面倒だったり不安だったりします。

しかし今のQRコード決済普及を進めているサービスの内容は、実用性はもちろんですがそれ以上に楽しい。キャッシュレスで支払うだけではなくてポイントが付いたり人に送れたり受け取ったり買い物をした後にもスマホをチェックします。そして、なかなか手書きでは長続きしない家計簿が、サービスと連動する家計簿ソフトを使えば自動で管理してくれるし自分の使い過ぎもグラフで一目瞭然。

レコードがCDに変わった際にもいろいろな議論がされました。しかし今や聴き放題というサービスによりCDを買う機会も減ってきました。オリンピックが来る2020年にはきっとQRコード決済が・・・という議論はなくなって、多くの人が当たり前に利用するする機会が増えていると思います。

平成からの次の時代も一般家庭での媒体(インフラ)の決定権は、男性独占の時代ではなく老若男女が自由にしていくことでしょう。

もうすぐ来る次の時代はどんな媒体(インフラ)が出てくるのか楽しみですね。